こんにちは。
今日は一つご紹介したいことがあります。
当レストランのランチでお出ししている自家製のプリンですが、
かなりのファンがおられます。
というのもこのプリンには、
私たち自身に特別な思い入れがあるのです。
それは5年前の2010年、
当レストランオープンしてちょうど1年経った2月のこと。
当レストランにランチによくお越しになられる
ある常連のお母様と娘様がおられました。
ある日、その娘様がお一人でご来店されました。
前年の暮れぐらいからお母様がお越しになられなくなり、
今回もお母様がご一緒ではなかったので、
おかしいなとは思ったのですが、
あまり気には留めずいつもどおりの接客を行ないました。
そして
その方は、いつものようにランチを召し上がられて笑顔で帰って行かれました。
そこで話は終わりかと思っていたのですが、
テーブルの上にアンケートが残っていました。
久しぶりに来ました。
いつもいっしょに来ていた母が去年の暮れに亡くなり、
少し落ち着きましたので、こちらに足がむきました。母がいつも言っていた美味しいプリンを頂きました。
ごちそうさまでした。
とのメッセージが残っていました。
それを読んだスタッフはとても後悔したようです。
もっと、お客様の気持ちをわかってあげるべきだった…
お客様は今日、
レストランに来てお母様が大好きだったプリンを食べながら、
きっとお母様との楽しかった日々を思い出されているんだな。
お客様には、お一人おひとりエピソードがあって色んな「おもい」でレストランに来てくださっているんだな。
そんなお客様の「おもい」をもっと大切にしてゆきたい…
ということを気づかせてくださいました。。
そんなお母様の思い出になるプリンの味を忘れず残していきたいなと、毎日そのお客様と天国のお母様のことを想いながら作っています。